県のパブリックコメントを提出、結果が公表されました。

このブログでは、実に久しぶりの更新となります。
(最後の投稿が2021年のものになりますが、この間の活動は、主にFacebookページで発信しておりました。)

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、当法人では、栃木県が今年度実施した一般国道 119号 上・中鉢石町工区の整備事業に関するパブリックコメントについて、意見書を作成し提出いたしました。
その結果が公表されましたのでお知らせいたします。
(募集時の要項等は現在は削除されております)

快適で安全な道づくり事業(一般国道 119号 上・中鉢石町工区)に対するパブリック・コメント(県民意見の募集)の実施結果について

○実施結果について
https://www.pref.tochigi.lg.jp/h04/kouhou/kaminakahatsuishi_r51219.html
<栃木県のホームページ>

○自己評価書、事業概要図(PDF)
https://www.pref.tochigi.lg.jp/h04/kouhou/kaminakahatsuishi_r51219.html

○提出意見とそれに対する栃木県の考え方(PDF)
https://www.pref.tochigi.lg.jp/h04/kouhou/documents/20231219kaitou.pdf

 

■当法人の意見書
上記のうち、当法人で提出した意見書は次のとおりです。

日光東町パブコメ_上鉢石・中鉢石_門前町づくり(PDF)

 

当法人では、引き続き当該事業やまちづくり全般について、県や日光市等の行政や、その他関係機関・団体と連携して取り組んで参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。

●ご意見等はこちらのお問合せフォームよりお願いいたします。↙︎
https://ssl.form-mailer.jp/fms/2c1292a3451893

<理事長・岡井 / 事務局>

地域創成工学プロジェクト演習オンライン報告会を開催しました!

先日(9/18)に「まちなみ修景のための“設い”のデザインを考える〜地域創成工学プロジェクト演習オンライン報告会」を開催しました。
宇都宮大学の院の授業で、前期後半に取り組んだものです。(授業の様子は、前回までの記事でお伝えしました)

▼門前町のための小さな設えのデザイン(創成工学プロジェクト演習/宇都宮大学)その1
http://blog.npo-nikko.jp/?p=2007

▼門前町のための小さな設えのデザイン(創成工学プロジェクト演習/宇都宮大学)その2
http://blog.npo-nikko.jp/?p=2015

日光門前大通りの道路拡幅整備事業の終了区間を対象に、まちなみの修景や沿道の更なる魅力アップを目指した小さな設えの設計提案を行ったものです。
今後、これらの提案の一部実施や実験事業等にも向けて更に整理や検討・準備を進めたいと思います。
本当は会場を設定して対面で開催を予定していたのですが、緊急事態宣言下のため敢え無くオンラインになりました。
しかし、様々な属性の方々にご参加いただけました!

会の最後に撮った集合写真です。(大嶽先生に撮影いただきました。)
先生方、学生さんたち、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
日程をあらためて、対面での開催も目指します。

<事務局>

門前町のための小さな設えのデザイン(創成工学プロジェクト演習/宇都宮大学)その2

※前回の記事から続きます。
http://blog.npo-nikko.jp/?p=2007

授業も終盤に入り、理事長・岡井が何度か授業にお邪魔しました。
情報提供などをしつつ、沿道の設えを整理した図面や、沿道のボリューム模型が出来上がっていく様子がわかりました。

8月5日に行われた学内発表会では、当法人理事の阿久津氏と理事長・岡井が出席。
一人一人の提案の発表を聞きました。

微地形を利用したポケットスペース、屋台、歩行者誘導のための設え、一定サイズのフレームを用いたファニチャー、棚+行灯、屋根付きのエコベンチ、駐車場を囲むアルコーブなど、思い思いにテーマに沿った案が出され、課題に対する解法、アイディアが盛りだくさんでした。

沿道の図面や模型も、道路や建物のボリューム、設えの点在などが確認できるものでした。

今後は、これらを地域や行政向けに発表する機会を作るべく準備中です。
また、今回の成果を冊子にする作業も進行中とのことです。

街並み形成は当NPO法人の大きなテーマですが、今回の提案の中から一部実施できるよう、引き続き地元大学である宇都宮大学等と連携して、プランを立てて行きたいと思います。

これらに関する情報も、このブログやSNS等(Facebookページ、twitter)でお知らせいたします。

(事務局)

門前町のための小さな設えのデザイン(創成工学プロジェクト演習/宇都宮大学)その1

門前町では、国道119号(通称大通り)の拡幅整備事業が進んでいます。
この整備終了区間の松原町・石屋町の区間を対象に、今年度前期の宇都宮大学地域デザイン科学部の院の授業でとりあげていただきました。
修景のための設えの設計をテーマとして、沿道模型の作成、個々の提案など盛りだくさんの授業でした。
今回は、整備終了区間の更なる魅力アップ、街並みの不連続箇所の解消、ギャップの補正などを目的とし、緩衝地帯として歩道と民地の間に設けられた半公共区間(※1)の更なる有効活用も目指すものです。

6/15(火)には、現地でのレクチャを開催。県日光土木事務所の整備部、日光市役所都市計画課のスタッフの方々から整備事業のあらましや、1mセットバックしている半公共空間の意図、「まちづくり規範」の成立過程などの説明がありました。

当法人からも理事長・岡井が出席し、門前町の成り立ちや、NPOの活動についてお話しました。

レクチャの後は、出席者全員で街並みを歩いて見学しました。

軒先や半公共空間の使われ方、建物の連続性、傾斜地ならではのディテールなどを確認・発見しながら歩きました。

(※1)半公共空間についての解説図(2020年12月実施のWS内での使用資料から)

このレクチャの後、授業は7月末までを期限に沿道の図面や模型の作成、個人の提案など、盛りだくさんなアウトプットに向けて動いて行くことになります。

<その2に続きます。>

(事務局)

「まちなみ点検」の様子が下野新聞に掲載されました!

4月24日付の下野新聞に、宇都宮大学地域デザイン科学部の学生さんや先生方と3月に実施した「まちなみ点検」の様子が掲載されました。

前年度、同大の院で研究してくれた渡邊さんが研究結果を基にガイド役になり、研究と現地での視点の相違などを確かめるため、整備後のまちなみを実際に歩いてみました。
敷地・建物(建築と敷地の関係性、屋根形状)、建築部位(庇、下屋)、設え場所(看板、ベンチなど)という大きく3つの構成に分けて連続/不連続箇所を割り出したものを、「連続性」と「調和」という、難しいワードを更に紐解くためのまちあるきでした。

歩行者の視点で、気づきをチェックしながらまとめ作業まで行いました。
整備事業の終わりはまちづくりの終わり、ではなく、むしろ“はじまり”です。
記事にもある通り、地域報告会も予定していますので、またお知らせします。
(新聞記事には一部マスクをかけています。)

<岡>

[お知らせ]日光門前・都市デザインフォーラムを開催します!

日光門前地区の“まちなみ形成”に関するフォーラムを2日間(2夜)に渡って開催します。

都市デザインフォーラムチラシ[表面・PDF]

フォーラムチラシ[裏面・PDF]

日光門前・都市デザインフォーラム 「祭(いの)りのまち」の街並みと風景を考える

《第一夜》
第一夜はフォーラム!!
「川越から学ぶ街並みづくり〜住民主体のデザインと仕組み」
■開催日時:12/1(金)18:30〜21:00
■会場:日光行政センター(旧日光市役所庁舎)2階大会議室
ゲスト:
可児一男氏(川越街並み委員会 相談役(前委員長))
◎基調講演:「川越の町並みづくりの30年」
パネラー:
安森亮雄氏(宇都宮大学地域デザイン科学部建築都市デザイン学科 准教授)
阿久津新平氏(日光東町まちづくり推進委員会 アドバイザー/建築家)
モデレーター:
岡井健(NPO法人日光門前まちづくり 理事長/まちづくり家)

●日光東町の街並みと景観を、もう一度考えよう!
第一夜はフォーラム。
第一部(前半)では、町並みづくりの
先進地域である川越から、長くその活動に携わる可児一男氏をお招きし、活動の歴史や仕組みづくりの舞台裏等を伺います。
第二部(後半)では、宇都宮大学地域デザイン科学部から安森准教授、日光東町まちづくり推進委員会アドバイザーである阿久津氏をパネラーとしてお招きし、話題提供とディスカッションを行い、日光東町地区の今後の街並みづくりの姿を探ります。
(タイトルは少しカタいですが、お気軽にご参加ください!笑)

《第二夜》
第二夜はアフタートーク!
第一夜のフォーラムの基調講演やパネルディスカッションでの話題提供のふりかえりと、この日のまちなみミニ調査をもとに、ざっくばらんに意見交換を行う、公開型勉強会です。
意見を交換しながら、日光門前の街並みづくりための具体的な方策も探ります。
情報を持ち寄り、あれこれ語り合いながら、議論を深めて「具体」へとつなげる場としたいと思います。
■開催日時:12/2(土)18:30〜20:30
■会場:JR日光駅2階ホワイトルーム

《まちなみミニ調査》
■開催日時:12/2(土)13:30〜15:00
すべては、まちを歩いてみることからはじまります!
第二夜開催の前の時間帯に、宇都宮大学の先生方や学生さんと一緒にまちあるきの時間をもちます。
知っているまちでも、新たな発見が待っているかも!?
お気軽にご参加ください!
※若干名の募集となりますので、お早めにお申込み下さい。
※フォーラム、アフタートークと別に参加費一律500円を頂戴いたします。(当法人会員を除く)

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■お問い合わせ・お申込み
mail:nikkomonzen★gmail.com (★→@)
FAX:0288-54-2032

お名前、連絡先、参加人数、
ご希望の回(第一夜/第二夜/ミニ調査/全て など)
をご記入の上、お申し込み下さい。

または、以下のフォームからもお申込み可能です!
https://ssl.form-mailer.jp/fms/1f9f10d8447401

■参加費
当法人会員:無料
日光門前地区にお住まいの方(会員外):500円
日光門前地区以外の方:1,000円
※当日受付にてお支払い下さい。
※二夜連続でご参加の場合は、一夜分(一回分)の料金でご参加いただけます。

主催:NPO法人日光門前まちづくり
協力 | 日光東町まちづくり推進委員会/日光東町ワーキンググループ/日光表参道鉢石会/宇都宮大学地域デザイン科学部/日本建築家協会関東甲信越支部栃木クラブ
会場提供| 日光市日光行政センター/JR日光駅

国道119号の拡幅事業 石屋町工区が完成しました!!

このブログでも何度かお伝えしておりますが、日光門前のメインストリートとも言える国道119号の拡幅事業が進行中です。

第一区間である東武日光駅前の松原町からスタートし、第二区間の石屋町工区が終了しました。
1工区に概ね5年の時間をかけての事業です。

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※撮影時(4月11日)には一部電柱が残っておりましたが、現在は抜柱工事が終了しております。

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区間の最初にあたる部分には龍の街路灯も設置されました。

 <龍の街路灯に関するこれまでの記事>

新しい街路灯(2009/2/19)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=89

除幕式アーカイブ(2009/7/2)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=132

「龍の街路灯」がマロニエ建築・景観奨励賞を受賞しました!(2010/10/20)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=230

灯袋(ひぶくろ)には石屋町の町印(ちょうじるし)の「丸に石」の印が入ります。

<参考:町印やイメージカラーの活用を図りましょう!(規範より)>
http://www.npo-nikko.jp/kihan/kihan_5_2.html

 

4月に諸々の工事が終了し、4月16日、17日の日光弥生祭付祭では、華やかな花家体(はなやたい・町内ごとの山車の事)が練り歩きました。

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画像提供:栃木県日光土木事務所

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画像提供:栃木県日光土木事務所

空と山並み、そこに形づくられる家並みと道路。
ハレの日に繰り出される華やかな家体がつくり出す風景が、伝統を受け継ぎながら現代のスタイルを模索する“まちづくり”“まちなみづくり”であることをよく伝えています。

夜は街路灯にあかりが点り、家体の提灯や町印(各人が手に持つ提灯)と共演。提灯からのデザインモチーフであることがわかりました。
また、それらのまちなみとの親和性も確認できました。

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画像提供:栃木県日光土木事務所

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画像提供:栃木県日光土木事務所

丸い灯りが重なり合うハレの日の結びの時間帯。
町内同士の別れの挨拶も交わされます。

工夫を重ねてまちなみづくりが進んでいます。
この事業とまちなみの変化の様子は、今後も定期的にお伝えしたいと思います。

他の写真も日光門前まちづくりのFacebookページで掲載しておりますので、ご覧下さい。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.872774702782088.1073741827.147427028650196

本記事編集にあたり、栃木県日光土木事務所様から弥生祭時の写真をお借りいたしました。ありがとうございました。
(※画像の無断使用・無断掲載等はお断りいたします。)

(事務局)