第2回石屋町まちなみ懇談会開催しました


懇談会
●開催要領
石屋町自治会主催、NPO法人 日光東町みんなのまちづくり後援として、2009年9月26日(土)19時~22時の3時間にわたり、石屋町公民館で、石屋町の街並みを考える懇談会を開催しました。14名が参加しました。
●取り組みの必要性を「確認」
前回、第1回目は、建て替えが目前に迫っている石屋町の街並み形成について、みんなで話し合う必要があるのかどうか、その問いかけをするに留まっていましたが、今回、第2回目の懇談会において、取り組みの必要性が「確認」されました。
その結果、懇談会の後半からははさらに進化して「日光石屋町街並み形成検討会」のキックオフ会議となりました。
●規範の必要性と活用上の課題の理解
これから議論を進めて行く上で、「規範」のより深い理解のため、作成当時の背景や経過などの補足を加えながら時間をかけて「読み合わせ」を行いました。参加者からは、読んだだけではなかなかピンと来ない部分の多い規範であるが、説明を聞いて趣旨が頭に入って来た、との感想を頂きました。
つまり規範には、「理念」と「調和のポイント」が記されているだけであり、具体的な形、大きさ、色については飽くまで参考であって、「でなければならない。」との言い方はしていないので、建て替えされる方にとって判断の余地が大きく、これが戸惑うポイントであること。この点をより具体的な申し合わせ事項として石屋町としてどこまで詰めることができるのか、がこれからの論点であること、が理解されました。
再度整理すると、これから石屋町の関係者が合意して行かなければならない視点は、
(1)調和とは何か・・という「理念」の共有
(2)調査させるための、あるいは石屋町としての個性を発揮するための「要素」の共有
(2)個々の家のデザインが地域の知恵の結集となるための「決め方」の共有
と言えます。
●ギリシャ風の街並み?
街並みの統一の大胆な方法として、「ギリシャ風」の街並みを形成した横浜大倉山エルム通りを紹介しました。確かに街並みは統一されましたが、その地域の歴史・文化、日本の風土に馴染む方法なのかどうか、考えさせられる事例です。石屋町の街並みも、街並みの統一だけが目的であるならば、「ギリシャ風」でもよい事になりかねません。
●今後の取り組み
今後の取り組みとしては、月に一度は検討会を開催することとなりました。しかし年内には後3回程度しか開催出来ないので、石屋町の振興会あるいは建て替えに直接関係する人々で集まりを持って、街並みについて話し合う機会をたくさん持つようにして、合意を固めて行くこと、となりました。
ただ、最大限留意しなくてはならないことは、色々な価値観、ライフスタイルを持っている人々の考えを、無理矢理、半ば強制的に一つの方向に向けようとすると、必ず禍根を残します。それには「合意形成のプロセス」が重要であることを、最大限、認識する必要があります。地域の「声の大きい人」が勝つようなことがあっては断じていけません。それを許すならば、それは「まちづくりの放棄」に等しい行為です。
次回、第2回、日光石屋町街並み形成検討会は、2009年10月17日(土)19時から開催の運びとなりました。
次回は、今回、理解ができた「規範」を土台として、「調和」の観点から、個々人の考えを吐き出してもらう会議、にする事としています。関係者の方々にはご近所同士声掛け合って参画しようと出席者から声が上がりました。
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