七里・野口を歩いてみました

5月30日(日)
七里地区と野口地区を歩いてみました。
そのレポートをお届けします。

 


身近なところにも、まだまだ知らない日光があるー

JR日光駅から七里〜野口〜和泉〜今市宿まで、野口出身の北山建穂さんにガイドしてもらい、歩いてみました。


車なら10分程の距離を約3時間。
普段、何気なく通り過ぎている場所も、ゆっくり歩くとまた違った景色が見えてきます。
杉並木の旧道、街道沿いの木陰にひっそりと隠れる石仏、廃寺跡、謎の大濠、戊辰戦争の痕跡…

そして、二宮尊徳の遺構・二宮堀を流れる用水が、今もこの地域に豊饒の恵みをもたらしています。

天気にも恵まれ、爽やかな風に心地よい疲れを感じつつ、また一つ、日光の魅力を知った一日となりました。

<事務局長・小池>

 


 

いつもは車で通り過ぎる日光街道からの風景ですが、
杉並木の中や田畑を散策すると面白い発見があり、
また一つ、地元を好きになることができました。

<事務局・渡辺>

【報告】世界遺産サミットが開催されました!

2019年 11月21日(木)、22日(金)の二日間、日光を舞台に「第6回 世界遺産サミット」が開催されました。

■2日間にわたり日光各所で開催!全国から延約480名が参加!
世界遺産サミットは、「保全」や「活用」についての取り組みの情報・課題共有や、地域間の連携などを目的に、2014年10月に京都で初開催されて以降、日本の世界文化遺産に関係する地域で、毎年持ち回りで開催されています。今回は「日光の社寺」の世界文化遺産登録20周年を記念して、日光の地で開催されました。
報道各社や実行委員会の発表では、2日間で延べ約480名の参加があったとのこと。各プログラムとも盛会となりました。
当法人でも、この開催に協力いたしましたので、ご報告いたします。

■エクスカーションのガイド役として
2日目のプログラム「エクスカーション」のガイド役を当法人の役員等が担当しました。表参道から鉢石を経て、日光行政センターまでをご案内。短い区間でしたが、これまでの「日光ぶらり」でのガイドの経験を活かし、歴史のみならず日光門前にまつわるアレコレをご紹介しました。
ご参加いただいた、ある自治体の教育長さんからは、「日光は現役の若い世代の方々が自分のまちをガイドできて素晴らしい!!」というお褒めの言葉をいただきました。

■分科会のコーディネーター役として
理事長・岡井が第3分科会のコーディネーター役を担当しました。
テーマを「新たな“旅”や“観光”と地域づくり」とし、日本各地で活躍されている民間団体・事業者の方々にパネラーとしてお集まりいただきました。
(第一分科会は保存継承、第二分科会は東日本連携というテーマでした。)
各地の現場での課題や工夫した取り組み状況の共有など行いました。
ディスカッションの中で得たポイントは「“ブーム”より“ルーツ”」「旅・観光を表層から深層へ」「旅や観光の帰着先は“人”」という大きく3点あったと思います。インバウンドの隆盛と、今年に入ってからのコロナ禍を経験した今、「旅」や「観光」のあり方をもう一度足元から見つめ直す必要があるのではないでしょうか?
この分科会でのパネルディスカッションの要旨は、翌日の全体会議の場で発表しました。
なお、この分科会を含むサミットの記録(記録誌)は、日光市のホームページ上でPDF形式にて公開されていますので、是非ご覧ください。

▼サミット記録集はこちらから
https://www.city.nikko.lg.jp/kouryuu/sekaiisansamitto.html

■もちろん、懇親会も!
1日目の分科会の後には、当法人の呼びかけにより懇親会も開催しました。
全国の世界文化遺産に関係する方々と、湯波などの日光料理を食べながら各地の世界遺産談義で盛り上がりました。
(冬の入り口の11月末の宴席。どこかからか、春の音色がしました。笑)

ご参加いただきました皆様、関係者の皆様、企画から実施まで担われた日光市観光課様、大変お世話になりました。
第2分科会では、「東日本連携」も確認されたとのこと。
これが一つの契機となり、世界遺産とそれをとりまく地域での「保全・保存」と「活用」がより良いものになっていくことを願っており、当法人もその一助となれればと思います。

<事務局・編集部>

宇都宮大学「地域デザイン訪問」のガイドを受け持ちました!

9/25(水)、宇都宮大学地域デザイン科学部の「地域デザイン訪問」の1日目のガイドを担当しました。
一年生対象の授業で、今回で4年目。毎年ガイド役としてお手伝いしています。

今年も「日光門前の時層を飛び回る小さな旅」と題して、JR日光駅から神橋まで、2時間かけてまちなみや建築、その背景にある歴史などを探りながら歩きました。
街路整備事業の終了区間と、現在整備中の区間、未着手の区間をそれぞれ歩いて体験。

地域の文脈をどう継いでいくか。
「統一」ではなく、「連続性」と「調和」を保ったまちなみを”新たに”つくっていけるか。
そういった地域課題も、(大まかに)捉えていただけたかと思います。

昼食とレビューの時間では、和風を基調とした建築の工夫や、街路整備により拡幅された歩道空間の心地良さなどに感想が集中。
一方で、休憩スペースやインフォメーション、サインなどの観光ホスピタリティの更なる向上や工夫についてが課題であるとの指摘が多く出されました。
大学一年生の夏休み終わり。今後、都市や建築、まちづくりを考えていくためのトレーニング(の一助)として有意義な場となったことを願います。

授業ではありますが、ガイド側の我々も毎回気づきがあります。
引き続きこうした授業のお手伝いができればと思っております。

<事務局>


当法人では、こうした日光及び日光門前地区の授業や研修のお手伝い(研修講師・ガイド等)も承っております。
日光門前地区の歴史・地理、社寺との関係性などガイドツアー「日光ぶらり」の内容などから、現在のまちづくりについてなど、様々なテーマで対応可能です。
ご用命はこちらまで。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/2c1292a3451893
※「視察・研修受け入れのご依頼」のタブを選択ください。

[報告]日光門前カレッジが開催されました。

9月3日(土)

栃木県コミュニティ協会主催によるコミュニティカレッジ2016の一環として「日光門前カレッジ」が田母沢御用邸他で開催されました。

これは、栃木県内のコミュニティリーダーの養成を目的として、毎年、県のコミュニティ協会が主催する事業の一つで、
今年のテーマは「コミュニティの元気づくり~歴史・文化・自然を活かして~」。
県内各地より約30名の方が参加され、当NPOも、地元のまちづくり団体として全面協力させていただきました。

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プログラムは座学から始まり、午前中は岡井理事長による、日光門前地区のまちづくりについての講義。

その後、岡井理事長、小池のガイドでまちあるき。

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午後は、参加者全員でワークショップを行い、日光門前をフィールドに、コミュニティのあり方について意見交換致しました。

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参加者の皆様は、特にまちあるきについて興味津々の様子でした。

日光での気づきを、少しでも各地のコミュニティづくりに生かしていただければ嬉しいですね。

(事務局長・小池)

“まち”の盆踊り

今年も東武日光駅前広場では松原町自治会主催の和楽踊りが、稲荷神社では稲荷神社の氏子有志による和楽踊りがそれぞれ開催されました。

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東武日光駅前での和楽踊りの様子。

日光の盆踊りといえば、「日光和楽踊り」です。

まち単位で楽しめる盆踊りは貴重になっている中にあって、日光地域は元気です。
東武日光駅前では外国からのお客様も参加。聞くところによると、自治会長自ら踊りをレクチャーしているのだとか。

さらに近年では、日光小学校では「みんなDE和楽」も開催されています。

暑い中、準備、運営に取組む方々には頭が下がります。

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駅前より駅前広場の風景。

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外国からのお客様が踊りの輪に加わる。日光ならではの風景。

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会場では日光天然氷の、松月氷室のかき氷の販売も。日光ならではの「涼」を楽しむ事ができる。

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さて、日光地域は本家古河電工に始まり、みんなDE和楽、日光金谷ホテル、稲荷神社、駅前松原町と8月初旬からお盆にかけて、「日光地域では絶えずどこかで和楽踊りのお囃子が鳴っている」ような状況が続きます。

“地域コミュニティの楽しみ”を観光で来訪された方(外国からのお客様を含め)、帰省した方々へお裾分けを。
今や「観光向けイベント」だけが旅の楽しみではありません。

そのための「マップ(&スケジュール)があると良いな」という声も聞こえます。
いかがでしょう、観光協会さん、各組合さん。来年はマップを作成しませんか?
Facebook等のインターネットツールで発信しませんか?
その際は、我々もヒトハダ脱ぎましょう!

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《以前の関連記事はコチラ》

●「まちなかの盆踊り」(2008.8.11)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=29

●「盆の灯」開催します(2010.8.11)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=214

●「盆の灯」雨ニモマケズ開催!!(2010.8.18)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=215

●松原町の盆踊り、復活!(2010.8.18)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=216

 

<編集部>

世界文化遺産地域連携会議の総会に出席いたしました。

7月5日(木)
当NPO法人が加入している「世界文化遺産地域連携会議」の総会に出席いたしました。
日光からは日光市長、日光市観光商工課長と岡井の三人が参加致しました。

その名の通り、世界文化遺産に登録されている各地域の首長とその地区で活動する団体、世界遺産や旅行などを扱うメディア、学識経験者等で組織されています。
昨年度新しく世界遺産に登録された岩手の平泉町も入会し、菅原町長が出席されていました。
総会の議案については全て可決されました。

日本の文化遺産を振り返る事や産業としての観光は大きな転機を迎え、注目が集まるところであると思います。
昨年度は会が発足し、連携と交流が主な動きになりましたが、本年度からはもう少し具体的な事業になることを期待しております。
即ち、官公庁等からの大きな支援を頂きながらの連携となるよう期待を寄せております。

<岡>

講演会「仙台定禅寺通りに学ぶまちづくり」開催レポート

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夏休み最後の土曜日となりました去る8月28日、今や仙台七夕祭りと比肩されるほど仙台を代表するイベントとなっています、「光のページェント」や「定禅寺ストリートJAZZフェスティバル」のキーパーソンである米竹 隆さんをお招きし、25年、20年と継続し、いまだに変化・成長を続けるイベントの仕組み、仕掛けの方法やイベントを超えたまちづくりに対するご見識を学ぶ機会を得ました。
 米竹さんは一見するところ、仙台を代表する目抜き通りで本屋さんを営んでいらっしゃる普通のおじさんのようにみえます。
 しかし今や、「光のページェント」や「定禅寺JAZZフェスティバル」またこれらの活動を通じて、東北一の繁華街を構成する老舗の店舗、名だたる企業、市役所の幹部、また現奥山市長との太いパイプを有する大立者です。
 ・・・しかし、そのお人柄は少しも偉ぶることなくざっくばらんで、集まって頂いたフロアーの方々に対しても、緊張感を解きほぐすさりげない心遣いと話術にすっかり引き込まれてしまいました。
 9月11.12日開催予定の「定禅寺JAZZフェスティバル」の準備を控えて超多忙な米竹さんがわざわざ日光に足を運んで下さったのは、岡井理事長が仙台でまちづくりの仕事をしていた時にお知り合いになられたご縁だとか。
 理事長は、日光青年会議所が毎年開催している「二社一寺のライトアップ」や当NPOのまちづくりの参考になるお話がうかがえるものと考え熱烈オファーをし、今回の開催となったそうです。
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△「他の地域で起きている様々なまちづくりに耳を傾けよう」と挨拶をする岡井理事長。
 米竹さんのお話として、イベントを継続する秘訣を要約すれば、ポイントは以下のように整理することができるかと思います。
・ダメ元の精神で無理をしない。無理強いはしない。
・市民手づくりを原則とすること。コアメンバーはブレてはいけないこと。
・市民の共感を力にする。その一方で、反対者の声に耳を傾けること。

(長編につき、続きを読むをクリックください)

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松原町の盆踊り、復活!

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△クリックで拡大します
松原町の盆踊りが復活しました。
8月14日(土)・15日(日)の両日、東武日光駅前にて松原町の盆踊りが開催されました。
自治会の盛り上がりにより、以前行われていたものの復活となったそうです。
夜の駅前がこんなに賑やかになったのは久しぶりなのではないでしょうか?
浴衣姿の人や外国人観光客の人の姿も見られました。
<編>

「盆の灯」雨ニモマケズ開催!!

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お盆期間中の8月13日(金)・14日(土)の夕刻に、「盆の灯」を開催いたしました。
準備時間に雨に降られ、開催も危ぶまれましたが二日間とも開催できました。
日光の街なかは、メインとなる道路軸がハッキリしています。
今回は「街の裏側」「路地」の魅力を再発見したいという思いと、稲荷町、松原町の盆踊りの開催に合わせて街に花を添えたいという考えから開催いたしました。
凄くシンプルな企画ですが、上記をようなことを含んだ我々からの提案でもありました。
訪れた方々からは「綺麗だね」という声をたくさん聞きました。
同時に、近隣にお住まいの方々からは「こういうのはいいね!またやろう!」とお声をかけていただきました。
途中消えてしまった火を進んで点けてくださる方もいらっしゃいました。
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また、やりましょう!
「やってください」ではなく「みんなでやろう!」でいかがでしょうか?

そう、先に書いた「提案」とは、「みんなで揃って何かをする」という近くて遠いまちづくりの基本とも呼べる行為の普及なのです。
お盆で親類が集まる賑やかな家々の庭先をお借りして、改めて「集まる」ことの大切さを感じました。
これぞ、日本のお盆。これぞ、日本のコミュニティー。
そういった繋がりの他にも、成果として気づいたことがあります。
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それは、道路の話し。
普段何気なく歩いている路地が路肩に火を灯すことで、こんなに曲がりくねって、こんなにも勾配があるのかという事。これは会場を歩く人、住民の方からも感想として聞かれました。
結果的に道路のミエルカです。
私たちの地域、私たちの道路、私たちの公園、私たちの繋がり。大切にしましょう。
キャンドルシェードをお貸しいただきました日光温泉旅館共同組合様には改めて御礼を申し上げます。
また、日光市産業建設課様におかれましては「まちづくり」に多大なるご理解をいただいておる様子。ご協力いただき誠にありがとうございました。
そして、外国から滞在中のお客様とお手伝いいただいた日光ゲストハウスの皆さん、ハーブ茶屋O様にもお礼申し上げます。また、やりましょう!
<岡>

日光東中学校の提言

2月23日(火)
昨年に引き続き、今年も「ふるさとの未来への提言」の発表会が開催されるとのご案内をいただきましたので、NPOからも4名参加させていただきました。
去年の様子↓
http://www.npo-nikko.jp/blog/log/eid60.html
他に会議所青年部さんやJCさん、行政の担当部さん、自治会さんなども参加されていました。
提言発表会
提言発表2
内容は素晴らしいの一言。
どれも筋道を立てて考えられていました。
実現できそうなものもそこここにありましたし、ナイスアイディア!というものも。
「大人の事情」がいかに街をつまらなくしているか、ちょっと感じました。
こういう取り組みは、絶対に必要です。
是非毎年の恒例に!!
我々NPOでも全力でお手伝いいたします。
例えば、我々も講師としてお手伝いなんかもできますし、「街の商店主が先生」なんて1コマもどうですか?
何れにしても、大切にしたい授業だと思います。
だって、次代を担うのは他ならぬ現代の若杉っ子(古いかな?笑)達ですから。
<岡>