日光のまちづくりについて話しました(母校のOB講演会にて)

理事長・岡井です。

7月24日(金)夕方。
母校である東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科のOB講演会にて、学科3年生向けにまちづくりとまちづくりの仕事について話しました。

この中で、日光のまちづくりの取り組みについても、「当事者としてのまちづくり」として話しました。
日光門前まちづくりとして行う様々な事業も紹介しました。

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思えば、大学の卒業制作で日光門前のまちづくりをテーマにしてから、15年程月日が流れました。
この間に大きく事業が動き、日光のまちは様変わりしています。
試行錯誤の中ですが、初心を忘れず進んで行こう、というパワーを逆に学生さん達からもらった気がします。
講演後には熱心に質問してくれる学生さんもいて、嬉しかったです。

同学科では建築からランドスケープまで幅広く学ぶ事ができますが、それらを「まち」「都市」の取り組みに昇華できるように、願っております。
自分のまちのまちづくりにも活かせるように今後もお役に立てれば、またこのような形で応援できればと思います。

 

※日光門前まちづくりでは、講演のご依頼、視察等のご依頼も承っております。
また、まち歩き「日光ぶらり」のオーダーもお預かりいたしております。
お問い合わせは以下からお願いいたします。

◎連絡先・お問合せ先
nikkomonzen●gmail.com
(●を@に変えて送信下さい。)

※撮影は学科準備室副手・海谷さんにお願いいたしました。ありがとうございました。

<岡>

▼過去の関連記事
感動発掘・発信インタビューに掲載いただきました。(2013.6.10)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=744

日光まちづくり講座「日光門前をどう発信するか?」  開催レポート(3)

日光まちづくり講座「日光門前をどう発信するか?」の開催レポートの第3弾(ラスト)です。

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国内には多くの門前町があり、中心となる社寺を中心にその街の文化がある。
市民は、社寺に尊敬畏敬の念をもって毎日の生活を送り、それらに誇りを持って暮らしている。
文化とは他人(よそもの)には理解しがたく、その土地にのみ通用する伝統であったり風習であったりするもので、だからこそ他人(よそもの)が見ると興味深いものなのだと思う。
春日氏は、日光門前で暮らし、この街の文化、文化財を誰よりも誇りに思い、それを来晃者に発信し続けている。
案内をする知識や技術もあるのかもしれないが、その思いが一流の案内人たる所以なのではないかと思う。
私自身も、氏神様を大事にしてきたつもりではあるが、講演以来、毎日日光山に一礼しようと心がけている。

(副理事長・吉新一郎)

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講演会で出ていた「恒例山」を、終了後の打ち上げ時に早速調べてみました。
特に東町は、この山(東照宮の背後の山)に向けて道が通っており、自然のビスタになっているという事でした。
確かに外山は目立ちますが、この恒例山の特徴的な山の形も生活の風景の中にありますね。

この講演会では、「“日光”とは何であるのか」というものが今後も確かな軸となり、その意味は時間と共に深まる一方だという事がわかりました。
また、様々な情報が凝縮・蓄積されたエリアなのだと言う事が再確認できました。

「日光まちづくり講座」は内外から講師をお招きして、まちづくりのための原資や知恵を得るための場として開催しています。
今後も開催していく予定ですので、お楽しみにお待ち下さい。
また、「この方のお話しが聞きたい!」などのリクエストもお待ちしております。

(事務局)

《過去の関連記事》
日光まちづくり講座「日光門前をどう発信するか?」 開催レポート(1)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=1091

日光まちづくり講座「日光門前をどう発信するか?  開催レポート(2)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=1097

日光まちづくり講座「日光門前をどう発信するか?」  開催レポート(2)

日光まちづくり講座「日光門前をどう発信するか?」の開催レポートの第2弾です。

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いかに知識があっても、伝える能力がなければ伝わらないという春日氏のことばが、心に響いた。
伝える対象によって伝え方を変える、そうしなければ伝えたいものの表面は伝わっても、本質が伝わらない。
これは文化遺産、文化財だけの話ではない。私たちは様々な場面で、伝えるものごとの知識と共に、あらゆる人に対してそのものごとを伝える方法も学ばなければならない。
また、世界遺産という枠にとらわれずに日光門前を発信する方法、文化遺産を未来へ繋いでいく方法を常に考えていた私にとって、
春日氏の世界遺産という冠を発信のツール、文化財を愛おしく感じるためのツールとして使うという考えは、新鮮だった。

日光の門前町をどう発信して行くか。
日光の遺産が一番だと感じ、それをどのような方法で世の中に発信して行くか。
現在、日本各地で伝統行事をはじめとした無形、有形文化財の形骸化が危惧されている。
日光の門前町や社寺も、本来の役割が段々と薄くなり、名前だけの「門前町」、「社寺」となってしまっていないか。
春日氏の講演は、日光山や日光門前町の役割、その魅力、そして魅力発信の方法を再び考えさせられるものだった。

(会員・飯村檀)

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「堂者引き」という江戸から続くガイドシステムに、非常に興味があった。

その昔は、門前町の入り口から案内しており、裃のレンタルなども手がけていたという。
商とその仕組みは、時代に連れる。
そんな時代の街の風景、人々のやりとりはどんな様子だったか、イメージを膨らまさざるを得ない。

昨年から本格的に開催しているまち歩きガイドツアー「日光ぶらり」も、「歩く」「案内する」のみに特化する必要はなく、様々なニーズに対応できればと思っているし、何より「楽しみ」を提供したいのである。
春日さんの講演中の言葉は示唆に富んでいた。
言葉の意味を辿ると、「何故?」がクリアになる、という話しは腑落ちだった。
特に地名・町名は大切にしたいところだ。

奈良時代には現在の宝殿あたり、鎌倉時代には表参道や中山通り一帯、そして江戸時代には鉢石宿から松原町までと、時代と共に移ってきた門前町(街場)の変遷の話しも興味深かった。

「日光」の意味、そこに秘められた時間と事柄をもっともっと掘り下げて、それを町衆である我々が学ばないといけない。
これは、春日さんの言葉や様子からもはっきりと読み取れた。合併した大きな日光だからこそ、なのだろう。
また、それを基に社寺と「まち」の関係性を、(意識的に)もう一度整理し見つめ直す作業の必要性が感じられた。
それは、「日光という特殊性」を振りかざしてはならない、という条件のもとに行われるべきだと考えている。

この講演会に参加されていたNPO会員の奥様方が「早速、春日さんに案内していただくことにしたの」と、終了後に嬉しそうに話していたのが印象的だったし、この会の成果の一つであると思った。

こうした講演会は、特に今年度から来年度にかけて積極的に開催していきたいと考えている。
講師はこれまでの通り、内外からお招きする予定だ。

参加いただいた方々、講師の春日さんに感謝申し上げたい。

(理事長・岡井健)

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《過去の関連記事》
日光まちづくり講座「日光門前をどう発信するか?」開催レポート(1)
http://blog.npo-nikko.jp/?p=1091

日光東町WGが平成24年度最後の会議を終えました。

昨年8月より月一回のペースで開催された「日光東町ワーキンググループ」ですが、24年度の最後の会議を終えました。
街なみのイメージづくりとして、一定の成果を発表できる時間も近いと思います。
また、平成25年度も引き続き「まちづくり規範」の加筆修正等の協議、作業を継続していく事となっております。

NPO日光門前まちづくりでは、情報の発信も含め、まちづくりへの参加の機会を積極的につくっていく事としたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

(岡)

「日光門前まち歩き+日光サーベイ」開催致しました。

8月19日(日) 日光門前まち歩き+日光サーベイを開催いたしました。

暑い中でしたが、日光門前の東町をぶらぶら。
歩いて見えてくること、ワークショップだからこそ見えてくる事もありました。
「知ってるつもり」になって凝り固まっているトコロを解きほぐしたい!そんな思いからの開催でした。

秋のシーズン終わってすぐくらいに本格的にまち歩き&ワークショップをやろうと思いますので、よろしくお願いします。
テーマを決めて回数を重ねるとまちづくりの課題が整理・共有されて有効だと思います。

結果をまとめたメモはコチラ(PDFで開きます)▼
日光門前まち歩き+日光サーベイ

<岡>