門前町のための小さな設えのデザイン(創成工学プロジェクト演習/宇都宮大学)その2

※前回の記事から続きます。
http://blog.npo-nikko.jp/?p=2007

授業も終盤に入り、理事長・岡井が何度か授業にお邪魔しました。
情報提供などをしつつ、沿道の設えを整理した図面や、沿道のボリューム模型が出来上がっていく様子がわかりました。

8月5日に行われた学内発表会では、当法人理事の阿久津氏と理事長・岡井が出席。
一人一人の提案の発表を聞きました。

微地形を利用したポケットスペース、屋台、歩行者誘導のための設え、一定サイズのフレームを用いたファニチャー、棚+行灯、屋根付きのエコベンチ、駐車場を囲むアルコーブなど、思い思いにテーマに沿った案が出され、課題に対する解法、アイディアが盛りだくさんでした。

沿道の図面や模型も、道路や建物のボリューム、設えの点在などが確認できるものでした。

今後は、これらを地域や行政向けに発表する機会を作るべく準備中です。
また、今回の成果を冊子にする作業も進行中とのことです。

街並み形成は当NPO法人の大きなテーマですが、今回の提案の中から一部実施できるよう、引き続き地元大学である宇都宮大学等と連携して、プランを立てて行きたいと思います。

これらに関する情報も、このブログやSNS等(Facebookページ、twitter)でお知らせいたします。

(事務局)

門前町のための小さな設えのデザイン(創成工学プロジェクト演習/宇都宮大学)その1

門前町では、国道119号(通称大通り)の拡幅整備事業が進んでいます。
この整備終了区間の松原町・石屋町の区間を対象に、今年度前期の宇都宮大学地域デザイン科学部の院の授業でとりあげていただきました。
修景のための設えの設計をテーマとして、沿道模型の作成、個々の提案など盛りだくさんの授業でした。
今回は、整備終了区間の更なる魅力アップ、街並みの不連続箇所の解消、ギャップの補正などを目的とし、緩衝地帯として歩道と民地の間に設けられた半公共区間(※1)の更なる有効活用も目指すものです。

6/15(火)には、現地でのレクチャを開催。県日光土木事務所の整備部、日光市役所都市計画課のスタッフの方々から整備事業のあらましや、1mセットバックしている半公共空間の意図、「まちづくり規範」の成立過程などの説明がありました。

当法人からも理事長・岡井が出席し、門前町の成り立ちや、NPOの活動についてお話しました。

レクチャの後は、出席者全員で街並みを歩いて見学しました。

軒先や半公共空間の使われ方、建物の連続性、傾斜地ならではのディテールなどを確認・発見しながら歩きました。

(※1)半公共空間についての解説図(2020年12月実施のWS内での使用資料から)

このレクチャの後、授業は7月末までを期限に沿道の図面や模型の作成、個人の提案など、盛りだくさんなアウトプットに向けて動いて行くことになります。

<その2に続きます。>

(事務局)

令和3年度通常総会を開催しました

6月25日(金)
日光公民館にて、今年度の通常総会を開催しました。

昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、書面での総会となりましたが、今年度は、感染予防策を取りながら、2年ぶりに通常通りの開催形式としました。
また、出席できない方、遠方の方にも配慮し、ZOOMを利用してのオンライン形式も取り入れ、遠方の会員の方にもご出席いただきました。

総会では、令和2年度の事業報告、収支決算報告、令和3年度の事業計画、予算案、役員改選の各議案とも全会一致でご承認いただきました。
新役員は令和4年度までの任期2年間となりますが、岡井理事長以下、全役員留任となり、引き続き法人運営を担わせていただくこととなりましたので、あらためまして宜しくお願いいたします。

なお、欠席された会員の皆様には、後日、総会資料一式、昨年度の活動報告をまとめた「かわら版」をお送りいたしますので、ご笑覧いただければ幸いです。

今年度も、感染拡大状況を見極めつつ、制約下での活動がまだまだ続きそうですが、皆様のご理解、ご協力の程、宜しくお願いいたします。

<事務局>

七里・野口を歩いてみました

5月30日(日)
七里地区と野口地区を歩いてみました。
そのレポートをお届けします。

 


身近なところにも、まだまだ知らない日光があるー

JR日光駅から七里〜野口〜和泉〜今市宿まで、野口出身の北山建穂さんにガイドしてもらい、歩いてみました。


車なら10分程の距離を約3時間。
普段、何気なく通り過ぎている場所も、ゆっくり歩くとまた違った景色が見えてきます。
杉並木の旧道、街道沿いの木陰にひっそりと隠れる石仏、廃寺跡、謎の大濠、戊辰戦争の痕跡…

そして、二宮尊徳の遺構・二宮堀を流れる用水が、今もこの地域に豊饒の恵みをもたらしています。

天気にも恵まれ、爽やかな風に心地よい疲れを感じつつ、また一つ、日光の魅力を知った一日となりました。

<事務局長・小池>

 


 

いつもは車で通り過ぎる日光街道からの風景ですが、
杉並木の中や田畑を散策すると面白い発見があり、
また一つ、地元を好きになることができました。

<事務局・渡辺>

[日光市長選2021]立候補者への公開質問を実施しました

当法人では、2021年5月23日に実施される日光市長選の立候補者2氏への公開質問を実施いたしました。
結果を以下にご報告します。

<掲載にあたり>
・この公開質問は、特定の立候補者のための政治活動ではありません。
・当法人の活動の特性上、日光地域や門前地区、観光産業の事項についての質問内容になっております。
・回答締め切りは5月17日16時とし、全ての立候補者の方からご回答をいただきました。
・回答は、mail、FAXにて受付いたしました。
・回答いただいた内容のみを、50音順にて掲載いたします。
※添書等は割愛させていただきます。
※いただいた書面をそのまま掲載いたしますが、FAXの送信欄等は個人情報が含まれる場合もあるため削除いたしました。
※画像での送信についても原画のまま掲載させていただきました。

■阿部哲夫(あべ哲夫)氏

市長選公開質問_あべ哲夫氏

■粉川昭一(こなかわ昭一)氏

市長選公開質問_こなかわ昭一氏

お忙しい中のご協力、感謝申し上げます。

<事務局>

「門前日誌」創刊!

日光門前まちづくり note部、始動!

当法人に新たに参加した若手メンバーにより、note部が立ち上がりました!
20代の若手2人でnoteのマガジンを更新しています。
その名も「 門前日誌 -見る、言う、聞く- 」です。

早速、数本づつ記事を書いてくれていますが、これまでの活動や考え方、そこで見えた視点などが掘り下げて綴られています。

日光に関わりつつ、現在は(まだ)日光にいない。2人にはそんな共通点があります。

そんな2人が、どんな視点で日光の門前町、あるいは日光やそれを取り巻く様々を語ってくれるのか、今後も楽しみです。
どうぞよろしくお願いします。

▼「門前日誌 -見る、言う、聞く-」マガジンはこちら。
https://note.com/kouyatakahashi/m/m63497cb07a69

▼twitterアカウント
@ monzennisshi

<事務局>

「まちなみ点検」の様子が下野新聞に掲載されました!

4月24日付の下野新聞に、宇都宮大学地域デザイン科学部の学生さんや先生方と3月に実施した「まちなみ点検」の様子が掲載されました。

前年度、同大の院で研究してくれた渡邊さんが研究結果を基にガイド役になり、研究と現地での視点の相違などを確かめるため、整備後のまちなみを実際に歩いてみました。
敷地・建物(建築と敷地の関係性、屋根形状)、建築部位(庇、下屋)、設え場所(看板、ベンチなど)という大きく3つの構成に分けて連続/不連続箇所を割り出したものを、「連続性」と「調和」という、難しいワードを更に紐解くためのまちあるきでした。

歩行者の視点で、気づきをチェックしながらまとめ作業まで行いました。
整備事業の終わりはまちづくりの終わり、ではなく、むしろ“はじまり”です。
記事にもある通り、地域報告会も予定していますので、またお知らせします。
(新聞記事には一部マスクをかけています。)

<岡>

下野新聞の記事になりました!

4月18日付の下野新聞の地域限定日光版の記事で、日光門前・東町(ひがしまち)地区をご案内した様子が掲載されました。


まちあるきガイドツアー「日光ぶらり」でご案内しているスポットの中から、理事長・岡井と事務局長・小池がいくつかご紹介しました。

新しい街路のデザインに御幣があしらわれていること。
石屋町の街区公園には本家体が展示されており、江戸期の東照宮に関わる職人と日光の関わりが垣間見えること。
そして、「日光のはじまり」ともいえる星の宮と、「江戸期日光の災害と集団移転」の様子を想像させる稲荷神社(稲荷町)は写真付きで掲載されました。

新しい街路のデザイン。歩道にあしらわれた御幣。

石屋町街区公園内に展示されている本家体。かつて弥生祭で繰り出していたもの。現在は花家体が用いられている。

取材時の様子。

それぞれ日光の一歩深い部分に触れられる場所です。

“変わる街、骨格変わらず”
と大きく見出しをつけていただきました。
歴史を読み解き、“街の姿”を探るとまさにその通りで、取材中にお伝えした中の重要なポイントを読んでいただけたものです。

江戸後期の日光門前東町の様子を描いた「日光山志」の挿絵。 まちの基本的な構造は変わっていない。

様々感じることのできる日光門前。
まちあるきに良い季節になってきました。
日光門前まちづくりでは人数制限を設けながらまちあるきガイドツアー「日光ぶらり」のお申し込みを受け付中です。
諸々気をつけながら日光門前にお出かけ下さい。

〈まちあるき「日光ぶらり」のじゃらんでのご予約はこちらから〉
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000211892/

<事務局>

東町かわら版が発行されました

東町まちづくり推進協議会による「東町かわら版」の23号が発行されました。

今号は、表面に旧日光市庁舎の周辺整備について、裏面には街並み・景観づくりと「日光東町まちづくり規範」について書かれています。
このうち、裏面については当法人で執筆を担当いたしました。

東町かわら版_23
▲PDFはこちらから

東町の皆様や、建て替え・修繕、新規出店など、今後日光東町に関係する方々は是非ともご一読ください。

この中の一文にこう書きました。

街並みは次代に継ぐ「地域の財産」ということをお忘れなく

家々は個人の財産ですが、それらの外観や連なった家並みは、日光連山や街路のデザインなどと共に街並み・景観となり、これらは地域の財産となります。
言うなれば、建て替えは「個人の事情」のみではなく、「界隈」を意識したものでなければなりません。

誇りを持って次代に継げる街並み・景観づくりを続けて参りましょう。

<事務局>

[日光ぶらり]オーダーぶらりで鉢石と西町を歩きました!

11月29日(日)
気持ちの良い青空の下、地元の稲荷町一丁目自治会の皆さんの親睦ハイキング「鉢石宿&西町まちあるき」をご案内いたしました。
鉢石宿を小池事務局長が、西町を岡井理事長がガイド。
今年はコロナ禍でガイドをする機会もめっきり少なくなってしまいました。そんな中で、久しぶりのガイドです。

途中、板挽町では、思いがけず石升の中を見せていただく機会もあり、皆さんの歓声が上がりました。

地元の方にとっては、普段何気なく通り過ぎている近所ばかりですが、

へえ~、こんなところがあったんだね!
久しぶりに歩いてみて楽しかったよ!

との声を頂戴し、嬉しい限りです。

ウィズコロナ、アフターコロナを見据え、「マイクロツーリズム」など近場での旅行を推進する動きも見られますが、近所のまちあるきは、あらためてゆっくりと歩いてみると意外な発見もあり、誰でも気軽に楽しめる“旅”とも言えます。

今はなかなか遠くに行けないなという方も、近所のまちあるきを楽しんでみてはいかがでしょうか。
観光のお客様のみならず、地元の皆さんのまちあるきガイドも大歓迎ですので、ご用命の際は、どうぞお気軽にお声がけくださいませ!

「オーダーぶらり」のお問い合わせ・ご用命はこちらから
https://ssl.form-mailer.jp/fms/2c1292a3451893
※「まち歩き「日光ぶらり」の「オーダーぶらり」のご用命」のタブを選択ください。

<事務局>